民間介護保険は不要?介護費用は「いくらかかるか」ではなく「いくらかけるか」

介護保険

民間の介護保険をおすすめしているサイトの情報をみていると、脅かしすぎな印象があります

「介護費用が平均500万円かかるから、保険で備えましょう」って本当に効率が良いでしょうか?

まずは公的介護保険の仕組みから考えれば、民間介護保険が必要なのかが見えてくると思います

今回は民間介護保険に加入する前に知って頂きたい事をまとめてみました

 

スポンサーリンク

介護状態になるリスクはどれくらい?

介護状態になる割合ってどのくらい?介護サービスはみんな受けられるんだよね?

介護保険の対象者

対象者65歳以上の方(第1号被保険者)40歳から64歳の方(第2号被保険者)
受給要件要介護状態または要支援状態要介護・要支援状態が老化に起因する疾病(※特定疾病)の場合に限定。

※特定疾病

1、がん末期9、脊柱管狭窄症
2、関節リウマチ10、早老症
3、筋萎縮性側索硬化症11、多系統萎縮症
4、後縦靭帯骨化症12、糖尿病性神経障害、糖尿病性腎症および糖尿病性網膜症
5、骨折を伴う骨粗鬆症13、脳血管疾患
6、初老期における認知症14、閉塞性動脈硬化症
7、進行性核上性麻痺・大脳皮質基底核変性症・パーキンソン病15、慢性閉塞性肺疾患
8、脊髄小脳変性症16、両側の膝関節または股関節に著しい変形 を伴う変形性関節症

 

年代別人口に占める要支援・要介護認定者の割合

40〜64歳0、4%
65〜69歳3%
70〜74歳6%
75〜79歳12、9%
80〜84歳28%
85歳以上60、1%

対象者は40歳以上で、64歳以下のかたは特定疾病に限定されてるのでかなり割合低いですね。

年齢別割合では80歳以上から急に増えてるんですね。

民間の介護保険のほとんどは、公的介護保険にそって保険金を支払われます

40歳の方では40年後、40年後に公的介護保険制度がどのようになっているのか想像もできません

保険金を受け取れるかどうかもわからない保険に、何十年も保険料を払い続けるのは、かなりリスクが高いです。
安全な預金やつみたてNISAなどを活用して運用していく方が効率的ではないでしょうか?

介護サービス利用者の負担額は?

実際に介護状態になった場合、公的介護保険からはどれくらい支払われるの?

公的介護保険からは現金を支給されるわけではなくサービスが支給される

・要介護度ごとに1ヶ月間に利用できるサービスの金額に上限(限度額)が設けられてる
・利用者の負担は原則1割(収入により2割、3割)
・限度額を超えたサービス利用分は、全額自己負担
区分認定区分区分支給限度額自己負担額(1割)
予防給付要支援150,030円5,003円
要支援2104,730円10,473円
介護給付要介護1166,920円16,692円
要介護2196,160円19,616円
要介護3269,310円26,931円
要介護4308,060円30,806円
要介護5360,650円36,065円

※負担額が2割、3割の人は、上記の「自己負担額」を2倍、3倍した額になる

別枠のサービス

・福祉用具購入:1年間10万円まで(自己負担1万円または2万円、3万円)
・住宅改修:同一住宅20万円まで(自己負担額2万円または4万円、6万円)

高額介護サービス費用

医療費の高額療養費制度と同じように介護費用にも1ヶ月間の自己負担額の上限が設けられています

対象者の区分負担の上限(月額)
住民税課税世帯44,400円
※住民税非課税世帯24,600円

※65歳以上の住民税非課税世帯の年金収入額

世帯年金収入
単身世帯1,550,000円以下
夫婦のみの世帯2,110,000円以下

※地域によって住民税非課税世帯の年金額が変わることがあります

介護サービスの種類

老人ホームだったり訪問介護をされている方見たことあるけど介護サービスも色々あるんですか?

介護サービスは大きく分けて、居宅サービス施設サービスがあります

居宅サービス

訪問サービス

自宅で暮らす要介護者・要支援者を訪問して、買い物や掃除などの生活支援、食事や排泄などの介護、健康管理や衛生管理指導などの看護、リハビリ・入浴などを提供するサービス
自宅で暮らす要介護者・要支援者に通いの形で施設で日中を過ごしてもらい、食事や排泄などの介護、健康管理や衛生管理指導などの看護、リハビリ・入浴などを提供するサービス
要介護者・要支援者を一定期間施設内に受け入れて、食事や排泄などの介護、健康管理や衛生管理指導などの看護、リハビリ・入浴などを提供するサービス

施設サービス

特別養護老人ホームに利用者を長期間受け入れ、食事や排せつの介護、リハビリやレクリエーションなどを提供する
介護老人保健施設に利用者を一定期間受け入れ、医療処置と食事や排せつの介護などを提供する
介護療養型医療施設に利用者を受け入れ、医学管理下におけるリハビリと食事や排せつの介護などを提供する
長期にわたり、療養が必要な方を受け入れ、医療的ケアと介護を一体的に提供する

「いくらかかるか」ではなく「いくらかけるか」

現金じゃなくてサービスを提供してもらってその1割〜3割が自己負担ってことなんですね。

実際どのくらいの自己負担になるんですか?

例)要介護3で1ヶ月間、居宅サービスを限度額いっぱい利用した場合

起床〜朝食は家族が介護家族が介護家族が介護
午前身体介護
(30分)
身体介護
(30分)
身体介護
(30分)
身体介護
(30分)
身体介護
(30分)
身体介護
(60分)
デイサービス身体介護
(60分)
訪問看護デイサービス
午後身体介護
(30分)
身体介護
(30分)
身体介護
(30分)
夕食〜就寝は家族が介護

1割負担であれば2万6千円ほどでこのような介護が受けられます

もし、夜と週末全て家族だけで介護するのが厳しいと考えてサービスを追加すると、増やした部分は10割負担となります(高額介護費用までの額)

介護費用は「いくらかかるか」ではなく「いくらかけるか」予算を決めてそれ以内におさめるという考え方です

なるほど!家族は大変かもしれないけど年金内で工面できそうな金額だね。

予算を決めてそれ以内におさめるんなら、500万円足りないなんて事にはならないね!

施設に入る場合はどれくらいかかるの?

介護状態や家族状況などによって施設に入れるかが決まってきますが、住民税非課税世帯であれば、施設サービス+居住費+食費を含めても1ヶ月6万円程度で利用できます

まとめ

以上の事からまとめますと

介護リスクが高くなるのは80歳以上から
何十年後の介護リスクに対して保険で備えようとするのが高リスク
介護費用は「いくらかかるか」ではなく「いくらかけるか」
介護施設も住民税非課税世帯であれば6万円程度で利用できる
結論:民間介護保険ではなく貯金や投資で備えた方が良い

介護には、親子それぞれの関係性、経済力、病状や要介護、居住地など、さまざまな要素が複雑に関わってきます

今、民間の介護保険を備えようと考えている方であれば、先に介護状態になる可能性が高いのは自身の親世代ではないでしょうか?

今回の記事では大枠の説明しかできませんでしたが、介護には知らないと損をしてしまう事がたくさんあります

民間の介護保険に加入する前に、親世代が万が一介護状態になった時のための知識をためておいてはいかがでしょうか?

下記の本には親が介護状態になった時に必要な知識をとてもわかりやすくまとめていてオススメです

 この記事が介護保険を考えるきっかけになっていただけたら幸いです

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

コメント